あずきハウスの1階はリビングと奥さんの小さなオフィス。
背の高さほどの造り付けの家具で緩やかに仕切っています。
その家具は廻れるようになっていて圧迫感を解消、、、。
2階の寝室の脇には2帖のタタミコーナー。
俵屋旅館のウェティングコーナーのような小さな「ゆとり」の空間です。
小さな家なのに,さらに小さな空間を設えるのはどうか?と
考える方もいらっしゃるかもしれません、、、。
「空間が機能を創りだす」という事もあり得るのでは?。
天井の低い空間、高い空間,細長い空間、正方形の空間、
1段上がった空間、明るいところ、暗いところなど
いろいろな空間が住まい手に働きかけて、
その空間の使い方、接し方を喚起するのだと思います。
浴室は壁、天井、浴槽、、、全て木でできています。
外に開放されたお風呂場はちょっとした旅館気分。
OMソーラーの暖かい、乾燥した空気を2階まで立ち上げて、
手前の洗面所の床下に流しています。
洗面所の床が少しでも底冷えが解消できるよう、
また、水回りの湿気が飛ぶようにとの配慮です。
先日訪れた時、モミジも芽吹いて、
少しずつ建物と庭が馴染んできました。
アプローチに手を入れて、庭を苔が覆った頃、また訪れたいですね。
東京町家 あずきハウス
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 早川真)