・下巻でくうねるところにすむところ、「オキナワの家」にも触れていただきました。
池袋のジュンク堂に、中村さんの「意中の建築」についてのお話を聞きに出かけました。
ちょっと、遅れ気味に到着すると「何しにきたの?」といじられ(笑)、
話の途中でも振られてしまい・・・相変わらずのいたずら好きです。
会場は満員。
話はまず、「建築家の流儀」展での壇ふみさんとの対談のこと。
壇さんに「私は本格的女優を目指したのに、本格女優になってしまった・・・
中村さんもそうですよね」といわれて面食らってしまった話から・・・。
つまり、本格建築家=本書く建築家というわけ・・・。
何で本を書くようになってしまったかをお話しいただいた。
世の建築が実際に見に行くと「定説」通りに見えない・・・
このことが自分なりの建築を語る動機のようです。
強い興味を抱いて、それを積極的に周りに持ちかける明るい性格、
関係が関係を呼び、偶然が偶然を呼んで・・・
今の中村さんがあるのだなあ・・というのがよくわかりました。
秀でた人はみんなそうですね。
それにしても、毎月やってくる締め切りは大変だったようで(編集者の方が大変です)、
編集者共々、「意中の建築」が「胃痛の建築」になったこともあるとか、
原稿がどうしてもかけなくて、朝がきてしまい、
しようがないから替え歌を作ってファックスで送ったら、大ひんしゅくを買った話など・・・
相変わらず、何があっても人を楽しませようとする姿勢、明るさがいいですね。
それが、コーブン流・・・。
僕も、子供本以来、「本書くか?建築家」になりつつあるのですが(笑)、
とてもまねできない積極性です。
楽しんで仕事をする・・・ということは大いにまねさせていただきます。
「意中の建築」上下 中村好文著 新潮社 各2800円