木と匠が織りなす暮らしのフェアへ行ってきた。
日曜日は、「木と匠が織りなす暮らしのフェア」へ行ってきた。
パシフィコ横浜なのでついでにあっちこっち行けるだろうと、工作員を連れて・・・。

今回、会場構成を小田原健さんが行っている。
ついでに、色々と打ち合わせも・・・ということで出かけたら、
タケちゃん、表彰式でいらっしゃらない・・・(笑)。
でも、ゆっくり建具組合の作品を見せていただきました。
このような展示会参加したのは初めてなのですが、あらためて「匠の技」の凄さには驚かされます。

ただ、その技と現在の人々の暮らしで要求されているものの乖離を、
デザイナーなら誰しも読み取るだろう(全ての作品ではないのですが)。
今の時代に、からす口と計算尺が得意でもなあ?という感じです。

何しろ、こんな建具・・・どこかのお殿様(社長さん)でないと採用してくれないよねえ・・・という代物。
今回はそれを何人かの建築家やデザイナーの参加で中和されている。
これからはデザイナーの眼と匠の腕、それにコンサルの戦略が必要だ。  伊礼智

*写真は小田原さんの椅子。針葉樹で、建具屋さんにつくらせている。
 見事に神奈川県知事賞・・・おめでとうございます。

木と匠が織りなす暮らしのフェアへ行ってきた。_b0014003_1154069.jpg
by satoshi_irei | 2005-06-20 11:54 | ・住まい・建築 | Trackback | Comments(5)
Commented by surugakinoienix at 2005-06-20 17:42 x
静岡では、建具屋さんを継ぐ若者が、減ってきました。あと、10年したら、どうなるか
心配です。何とかしなければなりません。呉羽の家とまでは、いかなくても、
建具は大切です。工務店がメーカー住宅と最も差別化している物の中に、
建具があり、私たちにとっても、死活問題です。なんとか、技術の継承が出来ない
ものかと思います。
Commented by 中村謙太郎 at 2005-06-21 02:00 x
今日、取材も兼ねて行って来ました。
全体についての感想は、伊礼さんと、ほぼ同じです。

そして、その匠の技を現代に生かすための、ある意味「翻訳」作業が必要ではないかと思いました。
たとえば左官の技術にしても、メチャクチャな単価の仕事じゃなくても、アイデアひとつで、とても現代的な表現が可能なわけです。

伊礼さんもご覧になった、横浜の建築家6人が設計した建具は、そんな意味で重要な役割を担っていると思いました。
Commented by satoshi_irei at 2005-06-21 09:24
とにかく、ご覧になれば技の凄さに驚かされて、次に、時代錯誤に驚かされます(笑)。
中村さんの言う通りですね・・・ひとつ、i-worksのあたらしい建具を考えてみます。
Commented by manabu_kato at 2005-06-21 11:58
皆様、ご来場ありがとうございました。ベル研の加藤です。
今回お手伝いさせて頂いてわかったことは、良い意味でも、悪い意味でも、いまだに伝統が受け継がれているということ。
展示会は、もともと、職人同士の腕比べの場だったようです。
どんどん消費者から遠ざかってきたようです。お爺連もここにきて、初めて自分たちの失敗に気付いているようです。
伊礼さんのような設計者が少しでも建具の業界が気になった、このことだけでもちょっと進歩です。
Commented by satoshi_irei at 2005-06-21 12:12
小田原さんがおっしゃる、建具屋の技術は凄いんだよ・・・というのがよくわかりました。
建具屋さんがつくった針葉樹の家具もいろいろ可能性がありそうですね。


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