いよいよ、明日は9坪のOMソーラーハウス「下石神井の家」のオープンハウス。
これまで設計した住宅の中でも最も小さな家に入ります。
その上、壁が真っ白ですから、オープンハウスはいつものようにはいきません。
当日は、施工した相羽建設に仕切っていただきますが、入場制限を行う事になりそうですので
申し訳ございませんが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
わざわざ来ていただくのに、細かいようで申し訳ないのですが、
小さな家のオープンハウスのやり方見直している最中ですので、ご了承願います。
昨日、「江戸、東京たてもの園」で「子宝湯」を覗いたら「入浴の心得」なんてのがありましたので、
まねをして「オープンハウスの心得」をまとめてみたいと思います(笑)。
要は、汚さない、傷つけない事、、、そのための一般的なマナーです。
1、手袋をすべし。
会場で白い手袋をお配りしていますので、
壁を汚さないためにも、必ず、手袋をお願いします。
2、手袋をしても白い壁は触るべからず。
手袋をしてあちこち触っている間に、手袋自体が汚れてきてしまうので、
白い壁に触れるのはご遠慮ください。
3、手荷物にこそ、気を配るべし。
壁を汚し、キズを付けるいちばんの原因が、ショルダーバッグなどの荷物。
これで壁を擦る事が多いのです。肩から下げない、背中にリュックは背負わないのがベスト。
会場ではまず、荷物置き場に直行するのがオープンハウスの達人。
現場で貴重品以外はお預かりする事になると思いますのでよろしくお願いいたします。
4、家具などに触れる場合は慎重に。
これはプロに多い。
ある名作中の名作で知られる山荘で、知ったつもりで仕掛けを動かして
壊してしまった建築家がいたとのこと。慎重に、優しく触れるようにしましょう。
5、子供から目を離さない。
宮脇檀さんが「子供が走り回れる家はいい家だ」といっていました。同感です。
ただし、オープンハウスは別です(笑い)。
これは引き渡し前の他人の家ですので、
汚さないよう、傷つけないようにしなければなりません。
また、住宅はその住まい手の特殊な部分がありますので、
勝手が違って怪我をする事も考えられます。
小さなお子さんの場合は、できればご夫婦で代わる代わる、
外で面倒見ていただくのが望ましい。
6、会場周辺でもマナーを守るべし。
住まい手はこれから引っ越して、その地の住民になるので、
オープンハウスでご近所に迷惑を掛けるのが心配なのです。
小さな家に限らず、そこのところも慎重にしなければなりません。
会場外、周辺でのタバコやゴミ捨て等はご遠慮ください。
7,会場で関係者(設計者、工務店、施主)にあいさつ・お礼をきちんとしましょう。
特に若い方(学生さん)など・・・気を付けましょう。
8,他の見学者の迷惑にならないように気を配りましょう。
設計の方に多いのが写真を撮るのに夢中になって
通行の妨げになったり、実測を始めて、
メジャーで傷を付けたりする方がいらっしゃいます。
撮影はかまいませんが実測はほどほどに・・・。
この8つを押さえていれば、
お互い気持ちいいオープンハウスとなるでしょう。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。 伊礼智