*「開口部の絞り」の大事さ。
壁を白くしたときに、特に気づくことは開口部を絞ることである。
窓と壁のバランスが心地よさの大きな鍵であると思う。
一般には、窓が大きくてたくさんある方が、明るくて気持ちいいと思われている節がある、
明るいことは間違いないが、必ずしも心地よいとは言えない。
どちらかと言えば、窓の数を減らして、最小限の窓で必要な通風を確保し、開くべきところには思い切って大きな開口で開く、、、その方が安心感を持って開かれている感じを作りやすいと思う。
頼りになる壁、包み込むような壁、絵も何も掛けない、ただの壁があることでしっくりくるような空間ができる。
写真を撮っていて、感じることは
光の具合で空間は大きく左右され、それが心地よさに影響している。
見えないことも大事なのだが、
見えることもやっぱり大事だということを写真を撮っていると感じてしまう。
見えるもの、、、とくに「光」。
建築家にとって、
空間のボリュームと光の具合(バランス)の感覚が優れていることも大事なのだが
すごく難しい、、、なかなかうまくできないのが歯がゆい。
設計:伊礼智設計室(伊礼智 森泉綾)
施工:相羽建設(監督 相田隆行)