快適さの秘密
先日、東大で「ココラボモデル環境共生住宅建設委員会」による
プロジェクト発表会&シンポジウムが行われた。
シンポジウムの司会を真壁智治さんがやるとのことで、「参加するといいよ」とのお誘い。
「小さな家。計画」の参考になるだろうとの気遣いであろう。

「ココラボモデル環境共生住宅建設委員会」とは東大大学院・難波研究室(難波和彦さん)、
木質材料研究室(稲山正広さん)、前研究室(前真之さん)、
コスモスイニシア、一般生活者による共同研究らしい。

今回は八王子で開発中の「東京デコルテ」にて建設したモデルハウスの発表会である。
風洞実験による風の動きが興味深かった。

道路(道)は人が移動するための空間だけではなくて、風の道でもある。
そう言えば、川も風の道になるから、夏になると京都では川床を出す。
冷やされた風が流れてくる。
海流と上部の大気の動きも関係している・・・
風は快適さを創り出すことに重要な役割を果たす。

最近の住宅は数字(性能)を重視されがちだが
難波さんがおっしゃった「消費エネルギーは住まい方で大きく違う」という話もおもしろい。
体験宿泊した場合の難波さんと学生達の消費エネルギーは十倍も違うらしい。

またP・Sヒーターを暖房装置として設置していたが
「P・Sヒーターは輻射だと思っていたがあれは対流」と言い切った。
その経験に基づく「気づき」が面白く、気持ちいい。

ぼくも経験の上からずっと思っていた。
快適さに必要なものは適度な風の流れ(対流)だと思う。

我々は無風状態に暮らしてはいない。
我々の身体周辺には体温による、秒速15センチくらいの上昇気流が起きている。
昔、奥村先生(東京芸大名誉教授、OMソーラーの考案者)から聞いた話を思い出した。

風とは何か?・・・「熱を持った空気の動き」とはいえないか?
「見えない空気と熱をデザインする」ことの重要さを再認識しながら
それをどのように表現するかを考えた・・・。







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by satoshi_irei | 2010-07-14 15:58 | ・住まい・建築 | Trackback | Comments(0)
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